もう二度と会わない友達

 

150人の法則、というものがあるらしい。 

1人の人間が安定的に関係を保つことのできる

友人の数には上限があり、150人までだという。

またその中でも親密な関係になれるのは

3〜5人なんだとか。

 

友達が比較的少ない私は初めて聞いた時

150人は多いな、なんて思ったけど

現在私のLINEの友達数は280人。 

納得、すっかりキャパオーバーである。

 

 

 

先日、4年間通った大学を卒業した。

小中高を経験し、人生で4度目の卒業式。

 

部活勉強恋愛に打ち込み号泣した4年前の卒業式に比べると

非常に淡々と、笑顔で過ぎた卒業式であり

しかし今までで一番楽しくて切ない卒業式であった。

 

私は2年生でサークルを辞め、2年生後期が

終わる頃にはほとんどの単位を取得していたので

ほとんど2年ぶりの再会であった。

 

同学年の生徒が約400人。

私の携帯に入っている式の写真で50人。

話をした数だとその倍近くはいるであろう。

もちろん半数以上の友人は2年ぶりの再会である。

 

元サークルの友達、授業が同じだった友達、

よく遊んでいたけれど疎遠になったグループ、

たまたま1回だけ遊んだことのある友達の友達。

 

若かりし1年生の頃にノリと勢いで形成された

いわゆる上辺だけの友達やよっ友という

単語で片付けられる関係性。

安定的に保つことを放棄した関係性。

 

ここ数年間会うことのなかった私達は卒業後、

もうきっと二度と会うことはないでしょう。

150人の枠には入らないし、私も入れてもらえない。

 

それでも間違いなく、私の大学生活を充実した

ものにしてくれた一つがその友達であり、

一緒に過ごした日々なのである。

 

 

 

安定的に関係を保つことが出来なくても

大好きな友人であることに変わりはない。

みんな4年間ありがとう。どうか元気で、幸せに。